技術

初心者がWebサービスを作るときに考えること 目的と品質について

最近は、「個人でWebサービスを作ってみた」という話をよく聞くようになしました。エンジニアの転職書類にもポートフォリオなるものが登場してきて、QiitaやGitHubのアカウントだけでなく、作成したWebサービスのURLも記載するようになってきました。

では、このWebサービスを作るのは、簡単にできることなのでしょうか? エンジニアだけでなく学生も作ったりしていますが、未経験でもできるものなのでしょうか?

こういった疑問にお答えします。Webサービスを作ろうかどうか迷っている人は、ぜひ一度お読みいただけたらと思います。

Webサービスを作る難易度


Webサービス作成の難易度は、簡単ではありません。時間もかかって大変です。また難易度はWebサービスに求める品質や目的によって変わります。

難易度 Webサービスの品質
激ムズ 生活できるレベルの収益が得られるWebサービス
ポートフォリオに載せられるレベルのWebサービス
お小遣い程度の収益は発生するかもしれないWebサービス
勉強の題材として作ってみるWebサービス

 

【最難関】生活できるレベルの収益が得られるWebサービス

これを目的とするWebサービスを目指すのはオススメしません。難易度が高く実現する可能性は限りなく低いです。

月数十万円のマネタイズが可能なWebサービスは、企業レベルのものと遜色ありません。営業術やマーケティングに長けたWebディレクターが市場の需給から商品やサイトの企画をして、フロントエンド、バックエンド複数のエンジニアを投入してサイトを構築し、プロのデザイナーがロゴや画像を担当して、はじめて完成します。完成した後も、アクセスの増加に合わせた運用業務が必要です。

もはや、Webサービス作成を体験してみるというレベルではありません。マネタイズを目指すなら、起業してバイアウトするぐらいのビジョンで行動する必要があります。

【高難易度】ポートフォリオに載せられるレベル、お小遣い程度の収益の発生を目指すWebサービス

だいたいの人は、どうせ作るなら成果物として人に見せても恥ずかしくないものを作ろうと考えると思います。となると目指すレベルはここになるでしょう。

やることは、大別して以下の4つです。

  • 環境準備(ドメイン取得、サーバのセットアップ、開発環境の設定など)
  • Webフレームワーク導入
  • データ処理の実装
  • デザインの実装

はっきり言って、かなり大変です。作ろうと思ってるサービスにもよりますが、全くの未経験だと勉強しながらになりますので、毎日朝から晩までやっても1ヶ月はかかるでしょう。経験者でも、仕事をしながら土日だけでやるとなると、数ヶ月は覚悟しておく必要があります。

赤字は覚悟しておく必要あり


ドメインやレンタルサーバ代の運用コストもかかります。サーバのスペックにもよりますが、ある程度のアクセス数にも耐えれるようにとなると、年間で5,000円~20,000円ぐらいになります。

マネタイズは Google Adsense や Amazonアソシエイト などの、広告料になることがほとんどです。うまくいけば月1,2万円ぐらいは稼げるようになります。ただほとんどの人はサーバ運用代も稼げず赤字で終わるでしょう。

多大な労力を払って、赤字の可能性大となると報われないですよね。でも、それが現実です。それでも構わない、とにかくWebサービスを作ってみたいという強い思いがある人のみ、Webサービス作成に挑戦するべきです。

実装

実装は、Webフレームワークをどれか一つ使うことになります。書籍やWebを参考に作っていけば、DBを作ってデータを出し入れしするぐらいのところまではすぐにできます。(全くの未経験だと、ここまで来るのも苦労すると思いますが。)

問題はフロントですが、目的が「とりあえずWebサービス作る」という体験ならば、それほどこらずに定番のBootstrapだけでやってしまってもいいかと思います。見る人が見れば、これはBootstrapのみで作られたサイトだというのはわかりますが、サイトを訪れるほとんどの人はそこまで気にしません。というか、Bootstrapを使いこなすようになるのも大変です。

ただ、ポートフォリオに載せるという目的なら、フロントもある程度こだわったほうが良いでしょう。というのもポートフォリオが評価されるのは、バックエンドの募集ではなくフロントエンドの募集であることが大半です。

また、もちろん作ろうと思ってるサービスによっても、UIにこだわる必要があると思います。その場合ですと、UI周りのフレームワークを使って作っていく必要があります。UI周りのフレームワークは、Vue.jsやReactがメジャーどこです。

【中難易度】勉強の題材として作ってみるWebサービス


成果物は必要ない、とりあえずWebサービスの構築をどういう手順でやるのが勉強してみたいという場合は、Webフレームワークの書籍を何か1つ読みながら写経してみるだけでいいでしょう。

ドメインやサーバは必要なく、ローカル(自分のPC、開発環境)だけで動作確認できればいいので、コストはかかりません。フロントも、Webサービスの仕組みを勉強したい、バックエンドやインフラだけできるようになればいいという場合は、適当でいいと思います。とはいえ、せっかくですので、Bootstrapぐらいは使ってみることをオススメします。

この勉強だけしてみるのは非常にいいことで、Webサービスの作り方を知っている人と知っていない人では雲泥の差があります。しかし、就職や転職においては、そんなことは評価されません。採用担当からは、本人に理解があるかどうか、実際にできるかどうかは判断できません。見られるのは、書類にポートフォリオとしてURLの記載があるかどうかだけです。

なので、このレベルのWebサービスを作ろうと思う人は、単純に技術的探求心が強い人だけです。転職書類に泊をつけたいという場合は、一つ上のレベル、サーバ借りてUIもある程度作るということをする必要があります。

Webサービスのアイデアの出し方

Webサービスの作り方の概要はわかった、自分が作るべきWebサービスの要求水準もわかった、覚悟もできた、でもどんなWebサービスを作ればいいの? と思う方も多いと思います。

ここでは、Webサービスのアイデアの出し方を紹介します。

基本は自分に恩恵があるサービスを考える

あれば自分が嬉しいサービス、現状で困っていることがあってそれを解決するサービス、がアイデアの基本です。

例えば、私は虫が大嫌いです。家の中にG(気持ち悪くて名称は書けない)が出ようものなら、駆除業者を呼んで業者が来るまではホテルに退避するレベルです。なので、Gを退治できない人と近所で退治できる人のマッチングサービスがあればと思ったことがあります。実際に作ろうとなると、イラストを集めたりなどで気持ち悪くなりそうなので行動には移しませんでしたが。

他にも例をあげると、私は格闘ゲームが好きです。しかし下手くそです。ネット対戦をしているだけなので、上級者との交流もありません。なので自分の対戦動画をUPして、上級者がアドバイスをくれる、もしくは実際に教えてくれるサービスがあればと思ったこともあります。

このように、自分が困っているもの、欲しいものに焦点をあてれば、Webサービスのアイデアは自ずとわいてきます。

「そんなものないよ」というのは、完全な思考停止です。全て満たされている、世の中に不満がない、困っていることがないなら、それはよりよくなろうと努力していない証拠です。今一度、この世にあればいいと思うものを考えてみて下さい。

困ったときのマッチングサービス


Webサービスの王道はマッチングです。需給が成立する誰かと誰かをマッチングすることを考えれば、それはWebサービスになります。

代表的な例だと、転職者と募集会社、起業家と投資家、男と女などです。さすがここまで風呂敷を広げると、競合に打ち勝つのが大変なので、もっと狭いレンジで考えます。

基本的には自分が会いたい人、自分の助けになる人とのマッチングを考えればいい
でしょう。

私の場合は、上の例であげたG駆除できる人がそうです。もう一つ例をあげると、私は趣味でロードバイクを組んだりするのですが、工具を持っていないことがありました。めったに使うものではないので買うのも気が引けました。近所に工具を持っている人とマッチングできればと思ったことがあります。結局、その工具は買って1回だけ使った後は出番がないままです。

以上、Webサービスのアイデアの出し方の紹介でした。どうでしょう、何かいろいろとアイデアがわいてきませんか?

まとめ

Webサービスの作成における目標設定と難易度、またWebサービスのアイデアの考え方について言及しました。参考になれば幸いです。

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tara
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年収360万円でIT業界のキャリアスタート
SES -> Web業界 -> 大手メーカー -> フリーランス
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