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【実話】うつ病になったエンジニアたち 休職から退職した人と復職した人

IT業界はうつ病の多い世界だと言います。しかし実際のところ、どうなのでしょうか?

会社によっては、うつ病になる人はいなかったり、いたとしても社員の耳に入ってこない組織構造である場合もあります。なので、うつ病は人ごとだったり都市伝説ぐらいに思っている人もいるのではないでしょうか。

私も20代の頃は、周囲でうつ病になったという話は聞かなかったので、遠い世界の話だなぐらいに思っていました。しかし、2社目の会社でうつ病になった人が3人出たことで、IT業界とうつ病は切っても切れない関係だと体感しております。

今回は、このIT業界とうつ病について説明します。

私は医療の専門家ではないですし、うつ病になった経験もありません。こうすればうつ病にならないとか、うつ病になったらこすればいいとかの知見はありません。

ただ実際にうつ病になったエンジニアたちを目の辺りにして、うつ病になりやすい人、うつ病からの復帰など見えてきたことがあるので、同僚目線からの話をしたいと思います。

うつが出た会社


うつ病が3人も出た会社は、私が正社員として働いた2社目の会社です。私はそこで7年間働きました。社員数は入社したときは30人ぐらいで、退職したときは100人ぐらいです。このぐらいの規模と期間で3人出ました。

うつ病が出る会社なんて、さぞブラックなんだろうと思われるかもしれません。しかし、その会社はフルフレックス、リモートワーク可、残業もほとんどなく人によってはマイナスなぐらい(6~7時間勤務で帰ることもあるので)、グループ企業がらみのヌルい仕事が多いという超絶ホワイトの会社でした。

こんなに恵まれた会社なんてそうそうないと、今にして思います。(転職したのが悔やまれるくらいです(^-^*))

しかし、こんな会社でも出るんですね。もしかしたら、こういう会社だからこそ出るのかもしれません。ちなみに私は1社目はSES、3社目はハードワークが蔓延している大企業でしたが、この1社目と3社目ではうつ病になった人はいませんでした。(私が知らなかっただけという可能性もありますが)

うつ病になったエンジニアたち


以下は、実際に私の元同僚でうつ病になった人たちの事例です。

  • どんな仕事をしていたのか
  • どんな働き方をしていたのか
  • うつ病になった後、どうなったのか

こういったことを紹介します。

うつ病になった人1 職業訓練を経て入社してきた開発者

まず最初に紹介するのは、他部署だった開発者の人です。30代前半、男性、既婚、子どもあり、です。

この方は私と同タイミングで転職してきました。IT業界は未経験で、商業訓練でプログラミングのスキルを身につけて、IT業界に飛び込んできた人です。Javaで基幹アプリの一機能を担当している人でした。

入社したときは20代後半、6年目の30代前半の時にうつ病を発症しました。周りは全然仕事していないのに、この人だけやたらと働いていました。栄養ドリンクをよく飲んでいました。よく言えば真面目、悪く言うと自己管理ができていない印象です。

担当機能で、とある計算処理のジョブを定期的にやる必要があるのですが、これが時間のかかる処理で大変そうでした。ユーザに近いフロントよりということもあって、ストレスも多そうでした。

今にして思えば、自動化や監視の仕組みを取り入れるなり、マネージャに相談して体制を変えるなり、いろいろ改善の余地はあったように思います。ただ自由に働ける代わりに、自分の担当機能には責任を負う、周りの担当にあまり口を出さないという風潮が強かったため、一人で頑張りすぎたように思います。

この方は、休職1ヶ月後に退職しました。

うつ病になった人2 多重派遣から正社員になった開発者

この方も、一人目と同様の部署で、Javaの開発者でした。30代後半、男性、未婚、です。

ずっと昔から、働いていた人です。うつ病が発症したのは勤務10年以上のときです。うつ病の原因とは関係ないとおもいますが、ずっと多重派遣でした。周りと同じ責任で同じ仕事をしているのに、低収入でした。会社の変革期のとあるタイミングで正社員になって、収入は倍増したとのことです。うつ病になったのは、正社員になってからずっと後のことです。

Javaで基幹アプリの一機能の開発の仕事を担当していたときは、何の問題もありませんでした。あるとき、海外部署の業務アプリを請け負う仕事の担当になってからうつ病になりました。当時の開発者はいなくて、ソースはぐちゃぐちゃ、仕様をわかっている人も誰もいないという常態で、そうとうなストレスだったようです

このケースは、どうすれば良かったのか未だにわからないです。もし自分が担当だったら逃げ出したくなっちゃいそうです。こんな常態にぶちこまれたら、もうスクラッチから作り直しちゃいましょうと言いたくなります。(もちろん、そんなことが可能なら苦労しないのでしょうが・・・)

この方は、休職半年後、復帰して今も働いています。

うつ病になった人3 前職SESでうつ病になったことある人が再発

この方は、私と同部署の人でインフラ担当でした。40代前半、男性、未婚、です。

先の二人と違い、仕事は全く忙しくありませんでした。私も同部署で同じことをしていたので、この点は確かです(笑)。

この方は、前職はSESでとある現場に入ってプロマネをしていたそうですが、その時にうつ病になって辞めたという経歴があります。それを治して転職してきたのですが、再発しました。

直接の原因は、他部署の電話がうるさかったのがストレスだったそうです。電話のコール音もそうですが、とある人の話し声が嫌だったそうです。彼は律儀に離席中の他部署のダイレクトコールにも対応していました。

これは私も近くの席にいたので、理解できます。確かに、声は大きく口調は下品で長電話でした。私は、だいたいヘッドフォンかけて他人のダイレクトコールは無視していましたし、うるさいと思ったときはノートパソコンを持って、オープンスペースで仕事したりしていました。酷いときは、仕事をやめて社内にあるビリヤードをしたりとかもしていました。

同じ立場であった私は、この悪環境はのらりくらり交わしながら割と適当に働いていたわけですが、この方は律儀に自席で働いていました。他者の電話対応はしなくていい、気分転換に場所を変えて働いてもOKという社内文化だったわけですが、適応しなかった感じでしょうか。

今にして思えば、もう少し気をかけてオープンスペースに誘えば良かったと思うことはあります。しかし、まさかうつ病になるほど苦痛に感じているとは思いませんでした。彼は真面目すぎたのだと思います。私はこの辺はかなり適当にやっていたんで大丈夫でした。

彼は1ヶ月の休職後、復職しました。しかし、またすぐ来なくなって最終的には会社を辞めました。

うつ病にならないために

うつ病になった人たちの特徴

このうつ病になった3人、仕事も年代もバラバラですが、以下の様な共通点がありました。

  • まじめ
  • 仕事上においてのコミュ力は問題ない
  • 社内で仲の良い人がいない(孤立しているわけではない)

皆、とにかく、まじめでした。仕事に対して脅迫観念があるというか、ひとりで全てを抱え込む傾向がありました。仕事に対して、責任を持つなとまでは言いませんが、ある程度適当に構えて抜くときは抜く必要があります。

あと、仕事上のコミュ力は問題ありませんでした。むしろ、まじめで信頼できる分、一緒に働きやすい部類だったりしました。それとは対称的に、仕事以外の話はほとんどしたことなかったです。仕事じゃなかったら、何を話したらいいか困るタイプでした。

ランチとかも、ほとんど一人でとってたように思います。これは、まあ、別に悪いことではありませんが。一人ランチが日課でも、大半はうつ病とは無塩でバリバリ働いていますしね。私も3社目の時は、基本一人ランチでしたし。

うつ病になったら

これは医学的な対応は言えないのですが、一緒に働く者の立場としての意見になります。

とにかく他人の目を気にしない、これに尽きます。休職したら、同僚は本人の居ないところで、冗談で以下の様なことを言います。

  • 働かないで給料がでるなんて羨ましい。俺も休職したい。
  • 俺は無給でも休職したい。
  • こんなホワイト企業でうつ病になるなら、どこ言ってもダメじゃん。

こんな、心ないことを言われています。私も言ったことがあります。(すみません。。。)

しかし、本気では言っていないので無視しましょう。復帰したら同僚は歓迎してくれます。会社やプロジェクトマネージャーにもうつ病防止や復職のナレッジが蓄積されて、Win-Win です。

まとめ

実際に目の辺りにした、うつ病になったエンジニアたちの紹介でした。

根を詰めすぎると、発症する可能性があります。仕事はちゃんとやるけど、自分を守るためには、ある程度の適当さや楽観的な思考は必要です。バランス感覚を持って、エンジニアライフを送りたいものです。

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年収360万円でIT業界のキャリアスタート
SES -> Web業界 -> 大手メーカー -> フリーランス
と経験してきて、現在は年収1000万円を越えました。

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